旧年度記事

母校から

ご縁の深い中学校との新たな歩み

(フレッシュアップコミュニケーション2023年版より転載)

学校長 馬場哲生

学校長 馬場哲生

本年4月に竹早中学校校長に着任いたしました馬場哲生と申します。日頃より同窓会の皆様からは温かいご支援をいただき感謝申し上げます。

 この場をお借りして、簡単に自己紹介をさせていただきます。私の専門は英語教育です。母語の習得と外国語の学習を比較すると、特に音声と文法に関して、母語は、意識せずに、努力せずに、完全に習得することができるのに対して、外国語は多くの場合、意識して、努力して、不完全にしか習得できない、という違いがあります。母語の習得の過程は奇跡とも言えるものですが、外国語学習においては、この奇跡は条件が揃わないと起こりにくくなっています。でも、たとえ奇跡が起こらなくても、効果的な学習方略と努力によって、かなりのところまで到達することはできます。その習得を導くことが外国語教師の主たる役割であると言えます。また、外国語教育には、言語や文化への気付きを促し、文化間コミュニケーションを促進するという役割もあります。

 さて、私は学芸大学には1998年に赴任しました。現在は教職大学院に所属し、教職大学院生を中心に、学部生、博士課程の院生など、様々なバックグラウンドを持った学生の皆さんと過ごしています。現職教員との接点も多く、中でも竹早中学校とは、毎年教育実習生の研究授業の参観に訪れてきたほか、幼・小・中連携プロジェクトに関わっていたこともあり、ご縁の深い学校です。

 竹早中学校には自主性を重んじる校風が根付いていて、教員は創意工夫を発揮して指導を行い、生徒の皆さんは主体的かつ積極的に学習に取り組んでいます。 一方で、設備の老朽化に伴い各所で更新・修繕が必要になってきており、国からの運営費交付金が減らされている中で、安全かつ時代の要請に応えられる学習環境を整えるためには、同窓会の皆様からのご支援がますます大切になっております。皆様からのさらなるご支援をよろしくお願い申し上げます。

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